本コバブログ:とはずがたり「祝☆3周年!」

「本と、珈琲と、ときどきバイク。」の
店主がお送りするブログ。
略して“本コバブログ”。

超久々のブログ更新です(約半年ぶり!!)。
というのも、今年に入り再就職をすべく、
活動を続けていたため、
書類や資料を作って送ってはダメ、
送ってはダメの繰り返し、、、
本も全然読めていないため、
書評ブログも書けず、、、
心身ともに漠然とした焦りと疲労が
積み重なってまして、
なかなか筆を執ることが
できずにおりました。
ですが、このブログの更新直前に
無事、内定が決まりましたっ!!!!!!
ホッと肩の荷が下りたのと同時に、
本屋営業をさらに縮小しなければならない不甲斐なさと
これから新しく仕事と向き合わねばならない責任と
休みもなくなり、果たして両立できるのかの不安と
なかなか期待と不安が入り混じった心情でございます。
でもひとまず、
本屋がより長く続けられる選択でもあるので、
そこが一番ホッとしてますね。
営業時間の変更等詳細はまた後日ご案内しますね。
来年年始より土日のみの営業スタイルに変わる予定です。

本もね、読む量は少ないながらも
少しずつ読んでいるものがありましてね。
シリーズものの作品を全巻絶賛拝読中!
有名作品ではあるものの、
とても素晴らしい作品だと感じましたので、
ぜひ皆さんにご紹介したいなと。
読破しだい、また別途ブログ更新予定です👍
全14冊構成なので、まだまだ時間かかりそうです、、、

そして!
なんといっても今回のブログは
この2024年11月6日(水)をもって
当店は開業3周年を迎えましたので、
さすがに更新すべきだと思い、
久々に言葉を綴らせていただきます!
大きな節目となる?
この3年目を振り返りながら
小さな本屋から見える景色を
僕の言葉で紡いでいこうと思います。

まずは、
3年目もこうして営業を続けられたこと、
お一人お一人皆様の
変わらずのご愛顧ご利用ご来店、
誠に感謝申し上げます。


もう3年、やっと3年、あっちゅう間の3年、
短く感じるような長く感じるような、、、
いずれにしろ当店で流れる時間は、
濃厚かつゆったりとした豊かなもの。
小さな声ですが、コツコツと
日々の営業を積み重ねて参りました。

また、普段からSNSにて #本のご紹介 タグにて
マメにコツコツ本の紹介を続けているのですが、
計算してみますと、1週間で約10冊ほど。
単純計算だと3年で1500冊!にも及びます。
多いのか少ないのか、、、それを測るモノサシがない。。。
そもそも誰に求められているわけでもなく、
“いいね!”が全然つかないのは当たり前。
もちろん"いいね"など反応が多いときは当然嬉しいですが、
そんなのは僕にとって重要ではありませんで、
どこかの誰か1人に届けばいいわけです。
話題書から珍本まで、
世の中には知らない本のほうが
圧倒的に多いわけで、
何かに悩んだり、葛藤を抱えたり、
寄り添ったり、物事を考えたり、、、
全世界のどこかにいる“あなた1人”にとって
単純に「面白そう」とか「興味深い」含め
前を向く“きっかけ”となれたなら嬉しいし、
それこそがSNSで本の紹介をし続けている本懐。
心を込めて日々ご紹介させていただいてます。
来年より土日のみの営業時間に変わっても、
週末はもちろん続けますし、
平日も一日一冊は
#夜の本のご紹介 と少しタグを変えて
密かにアップし続けようと考えています。
引き続き、お付き合い頂けますと幸いです。


今回のブログを書くにあたり、
1〜2ヶ月ほど前から少〜しずつ
書き連ねております。
途中内定も決まりましたので、
書き始めた頃はまだ就活中だったので、
心境がまた変わり、
書いては消し書いては消しを繰り返して
長かろうが短かろうが言葉を紡ぐのも
なかなかパワーが要ることなので、
とても時間がかかりましたね。
世の作家さんがいかにスゴいかを
こういうところからもヒシヒシと感じます。
徒然なるままに迷いながら
長々と綴ってますので、
雑多な内容に右往左往するかと思いますが、
どうぞお付き合い頂けますと幸いです。
読み終えるまで何分かかるかなぁ、、、
噛み締めて読むとがっつり一時間くらいかと。
約10000字あります苦笑
ベッドで寝転びながら
ゆったり気分のときに
読むのがオススメです。。。
心が静かな時に読んでね。

上画像2枚は、最新の店構え写真2枚です。
3年目の風格というか味わいというか、
暖簾の熟成感?出てきたんじゃないでしょうか笑
ただくたびれて汚れてるだけか、、、?
そして
下画像2枚は2021年の開業当時のもの。

店構えとか暖簾とかピカピカやん!
木材の色がまだ若い!
植物もこじんまりしてて、ちょっと寂しい。
現在は現在でここまでボーボーになるとは、、、
植物が元気に育っているのは何よりですが、
剪定などのメンテナンスは地味に大変なのよ。。。
たった3年だけど、ここまで風格は変わるもんですね。

あとこれだけは自慢というか自負というか、
暖簾のロゴ!!!
これはいまだにいつ見てもずっと見てても
全く飽きない。完全に自画自賛ですね。。。
洗練された美しさとはまた異なるけれど、
これはこれで美しく、
和みのある、上品で優しいロゴだなぁと。
100枚くらい自ら手で書いた苦労は
伊達じゃなかったなと。
一発書きのため、僕自身も
2度と同じ字は書けません。
暖簾を出してるお店は全国少なくないけれど、
手書き文字をそのまま使ってる暖簾は
相当少ないのではないでしょうか。
どれだけ手書き風や筆文字だとしても、
パソコンから出力したフォントでは
どうしても"人工感"が出てしまいます。
それを避けたかったのが
手書きにこだわった理由の一つ。
暖簾とのマッチングもありますし。
お店のロゴとして、
当店らしさ、その空気や世界観、
品格と永続性、手作り感、そして
奥行感を演出したかった思いがあります。

うん、今日も良い字だ。目に優しい笑

以下、ロゴ制作過程を少しお見せします。
ひたすら書き続けて100枚ほど笑
選定中の写真です。

そして完成に至りましたとさ、、、
ちゃんと一発書きなのです。。。
現代なら、良く書けた字をそれぞれ
組み合わせて簡単にベストなロゴとして
"良し"とできる時代のなか、
アナログな人の手の良さを
敢えて残したかったのですよ。

インテリアに関して言えば、
下画像は開業当時の一風景。
右奥のカップに入っている、
苔から生える観葉植物は、
店舗を施工した大工さんより
いただいた何種類かある植物の一つですが、
他はだいぶ枯らしてしまったものの、
この子は元気に育ってまして、、、

3年後がこちら↓

かなりダイナミックに育ちまして笑
最初こそ"可愛さ"がありましたが、
今の姿は"元気いいなっ"!、、、なのかな笑
ほかはだいぶ枯らしちゃったので、
今後植物はもうちょっと増やしたいなと。
ゆっくりゆっくりインテリアも
育てていきたいと思っています。


ついビフォーアフターで
話が寄り道しちゃいましたね。。。
改めまして、
この11/6(水)で開業3周年!
日々ご利用ご来店の皆様、
掛川訪問時にお立ち寄り頂いた皆様、
遠方からわざわざ通販をご利用の皆様、
重ねて心より感謝申し上げます。

おかげさまで、
なんとか立ち続けることができました。
でもじつは、
商売上の数字で見れば、
1年目より2年目、
2年目よりも3年目と
右肩上がりかと思いきや、
その逆で年々右肩下がり。。。
コロナ禍、営業時間の変更、コロナ明け等、
年々状況が変わっているから
単純比較はできないのですが、
この2024年は間違いなく
過去最低売上となるでしょう。
そして再就職先が決まったことで、
来年2025年から
土日のみの営業に変更となるため、
本屋としてはより一層小さな経営に
なることが予想されます。
当然売上もまたさらに減るでしょう。
どうすりゃ右肩上がるん?自分が情けなくなる、、、
営業力や対外コミュ力、ワンオペのみ、
イベント企画と行動力など、、、
知名度を上げるために
自分に足りない力が露呈した
3年間だったとも言えるわけで。
加えて、本屋営業縮小につき、
ただでさえ厳選に厳選を
重ねている選書についても、
毎月の仕入冊数を
さらに厳しく制限せねばなりません。
僕の思い描く本屋の理想像から
どんどん遠くなっていくわけですが、、、
(でもこの遠回りが意外と近道なんてことも、、、)
ひとまずどんなかたちであれ、
「本屋を続けること」
これを最優先事項として選択&判断していく
考え方をしていくつもりです。
なのでこの再就職という選択は、
本屋を続けるためのものだと
思って頂けたなら幸いです。
もし来年も現状のまま本屋を続けていたら
生活ができなくなってしまう、、、
まさにその一歩手前状態だったわけで。
そんななか、なんとか再就職に
漕ぎ着けられたのですよ。冷や汗ものです。。。
あとせっかく働くなら、
前職から #プロダクトデザイナー として
培ってきた大変珍しいスキルがあるわけで、
できるならそのスキルの延長上にある
職種に応募したかった。こればかりは
タイミングとご縁次第でしたが。
そのスキルを駆使しないと勿体ないとも考え、
社会貢献や自己実現したい思いがあるのも事実。
体力的にハードにはなりますが、
人間的にも成長と挑戦のしがいがあるはずで。
再就職先は、生活家電メーカー。
コンビニ、家電量販店、ホームセンター等
誰もが目につきやすいお店に並ぶ商品を作る、
強い販路を持つ会社。
30名ほどの小さな組織ながら、
半世紀以上にわたる経営の手腕やしぶとさ、
ここ数年で始めたばかりの
自社ブランド製品の開発など、、、
とても未来の可能性感じましてね。しかも
ちょうどプロダクトデザイナーの募集があり、
ジャストタイミングでご縁が繋がったという奇跡。。。

そういえば、
かなり長めの余談ですが、
僕が今まで40年近く生きてきた経験上、
趣味も受験も恋も就職も結婚も独立も再就職も
あらゆる物事って"タイミング"が全てだったと
思うことが多かったなと。振り返ってみればね。
"優秀さ・実力・ステータス"みたいな能力が
基本的には、わかりやすいモノサシとして
世の中多くを占めるとは思いますが、
僕の感覚では"タイミング"がまず第1。
(この時点で6割ほどは決まるとさえ感じます)
"書類や情報等の準備力"が第2。
"その人の能力や実力"が第2.5。
(この2つで残り2割)
そして最後に"人間力(+健康面)"が第3。
(この人間力が最後の残り2割。健康面も大事で)
この順番と時系列で人生における
いろんな選択や岐路が決まってくるような。。。
最後の決め手が"人間力"という曖昧な点が重要で、
判断する側の結局は"好み"であり、
"マッチング"とか"美意識"がポイント。
世の中あらゆることが基本スポーツ思考で、
勝ち負けがあるわかりやすい物事でしか
判断できなくなっている現代社会を常に
感じる一方で、じつはそんな単純ではなく、
スポーツとは異なる、数値化できない
感覚的要素が根底にある気がしています。
でもその人間力を見られる前の段階で、
競争社会でふるいにかけられてしまうわけで、、、
あらゆる物事において、そもそも論として
高みを目指す必要があるかは置いておいても、
「高みを目指そうとする向上心」だけは
現代社会のなかで何かを掴もうとするなら、
やはり必要不可欠な感性
なんだろうなと思いますね。
競争社会ばかりはイヤだけど、何かを勝ち取る努力は大事。
その過程が高みへと視点を上げてくれます。なにも
大企業に就職とか理想の結婚といった岐路だけでなく、
誰しも好きなことってあると思いますが、
それを仕事にしたいと考えたとき、
「やりたいことをやりたいようにやる」
という理想については、
趣味の範囲なら今すぐいくらでもできると思います。
でもそれで収入を得たり、生計を立てたり、
規模の大小あれど自分の居場所を社会の中で
ある程度主張できるようになるためには、
高みを目指す心というのは
絶対条件に僕は感じるのですよ。
さらに話がズレてくるかもしれませんが、
例えば、
「"賞"を獲るために創作してるんじゃない!」
というセリフ。
コンペ、賞、コンクール、部活の大会などなど、、、
肩書きやステータスとなりうる
さまざまな大会が世界中にありますよね?
このセリフは、スポーツは除外したとして、
作家やアーティスト、役者など創作者・表現者の
根底にあるモチベーションを
バカにするな!というような、
これらの大会に対する
アンチコメントともとれるわけですが、
本来数値化できない創作物に対して、
あーだこーだとその時その年の
有識者である審査員が決めるわけですが、
いろんな評価軸があるなかで、
結局は"好み"じゃん
みたいなところは確かにあるし
誰かも知らない人に評価されても腑に落ちない、、、
みたいな感覚があるのもわかります。
でもね、やはりそれらのコメントは
賞を獲って高みに行った人だけが説得力を持って
発言できるコメントでもあるのかなと。
僕の考えだと、こう捉えています。
「高みを目指す上では
これらの賞はある種欠かせないもの。
その先にある、自分らしい創作や表現で
社会に認められるようになるための通過点」

だから賞を獲ることを一つの目標にしてもいいし、
目標にじゅうぶんなりうる。
だからいってゴールではなく通過点。
という考え方です。
なので、趣味の範囲で留めておくことは
否定こそしませんが、せっかくパワーをかけて
何かを創作したり表現するのなら
ぜひダメ元でも何でも賞にチャレンジする心は
とても大事だと思うのですよ。
じゃないと勿体ないとさえ感じます。
創作している時点で、ほかの誰にもできないことですから。
僕自身も前職時代に賞を獲った経験は何度かありますが、
それは個人としてではなく会社としてでした。
ほか個人のチャレンジとしては何度か経験ありますが、
賞を獲るまでには至らず、まだまだ未熟の身です。
・・・・・・・・今一体何の話?
みたいに話がだいぶズレてしまいまして。
申し訳ないです。
「タイミングが大事」という話から
「何かを掴むには高みを目指す心が大事」という話になり、
「創作を趣味に留めるのは勿体ない」という
展開になってしまいました。
、、、というのが僕が生きてきた上での感覚です笑
乱暴にまとめてみました。
改めて「自分の生き方」を見つめる上で、
なんの参考になるかはわかりませんが、
ご参考まで。あくまで個人的感覚ですよー。


話がだいぶ脱線しましたが、戻しまして
無事再就職先も決まり、
平日は何かモノづくり会社で働き、
週末は本屋でコトづくりという
ハードだけどある意味どちらも
ライフワークかつベストバランスな
選択をしたなと思っております。
会社員になり資本主義に依存しつつも、
安定収入と社会に守られることは大きい。
でも小さな会社なぶん、過剰な搾取はないので👍
個人事業の本屋としては、採算性こそ難しいけれど
営む意味があり、人を育てる事業なだけに
根付くまでかなりの時間がかかることをやってるので、
自身の思いをそのままブレずに発信し続けていけばヨシ。
パズルのピースがピタリとハマった感スゴイやん!!
葛藤と選択を繰り返しながら
自分の人生を自分らしく歩む。
これを自ら身をもって体現している感があります。
人生ってホント何が起こるかわからんもんですね。
コントロールの利かない物事ももちろん多いなか、
自分の意思で選択し、決断し、行動する。
全てはその連続なわけです。
いちいち考えて、都度決断するわけですから、
正直、この考え方・生き方は疲れるんです。
長いものに巻かれたり、こだわらず、何も考えず、
周りに従順になっていれば、もっとラクに人生を
謳歌できることのほうが多いのかもしれない。
でも僕はそれをヨシとしたくない性分なのでしょう。
自分がなぜココに立っているかを噛み締めて、
踏みしめて、歩いて行きたいのですよ。
つくづく不器用なんだと思う。
この先、一体何が掴めるのでしょうね。
果たして掴みたいものは掴めるのか?
意外なものが掴めるかもしれませんし、
掴んだ結果、失敗することだってあるでしょう。
大丈夫、それが人生です笑
自分らしく生きている実感さえあれば、
それはもう"勝者"です!!
そして実はあともう一つ野望があるのですが、
ちょっとここでは伏せておきます。またの機会に。

引き続き、今後とも
土日のみの営業スタイルになっても
ご愛顧のほど何卒よろしくお願いいたします。
4年目もとにかくコツコツとゴキゲンに
不特定多数ではなく、
目や手の届く範囲のお客様を大事に
営業の日々を重ねて参ります。
あるデータによれば、
世の中の、ある一つの業界の3.5%の人が声を挙げれば、
その業界全体の人が動くほどの影響力があるらしい。
これになぞらえて、
本屋業界は加速して縮小傾向だし、
バイク業界も決して安泰ではなく低水準をキープ、
この2つを掛け合わせた異色の当店ですが、
「バイク×本屋」という業界があるなら、
しかもそれが未開拓領域であるなら、
一つの新規事業と捉えて、例えるに、
SNSにてフォロワー10000人を目標とすると、
3.5%となる350人は根強いファンと仮定すれば、
そういう人が全国いや、全世界に散らばれば、
世界の一大プロジェクトとなる可能性があるなと。
オモシロイでしょ?
あとは何年かけて達成できるものなのか、
見ものだと思います。
ひとまずそこに向けて
日々を積み上げていきたいと思っています。

ちなみに、バイクだけで言えば、
バイクの免許所有者は日本の人口の約3割ほど。
実際にバイク保有者はさらにその3割にまで減るそうです。
つまり日本の人口の約1割がライダーとなりますが、
1人につき一台とは限らないので実際はもっと減るはず。
ざっくり見積もって、
約1000万人が日本のライダーという計算(ホントか?)。
その中の3.5%だと約35万人ですか。。。
既存ライダーだと約35万人に影響を与え、
彼ら彼女らの共感を誘わないと
バイク業界に新しい風が吹かない
というのが推測される現状ですね。
「本を通して素敵な新規のライダーを増やす」
という未開拓領域を攻めるにしても、さきほどの
SNS上の350人程度ではなかなか新しい風とは
いかないかも。。。
なんてざっくり見積もってみましたが、
今後この未来どうなるかわからないので、
小さな声ながら積み上げていきたいと思います。
(2024年11月14日最新情報追記します。
日本のツーリング人口がどのくらいいるのか、
ツーリングマップルさんによる詳細情報を発見!
https://www.touring.mapple.net/article/469/
この記事によると
125cc以上のバイクを保有している
人口は約300万人とのこと。
僕の予想よりさらに少なかった!!
300万人の3.5%だと10万5千人。
だいぶ現実味を帯びてきましたね。
つまり、約10万人に当店の価値観を
響かせることができたなら、
日本のバイク文化に新しい風と
なりうるかもしれない、、、!?

以上、追記でした)

ということで、話を戻しまして、
この3年目の振り返りです。
6月には本屋大賞 #成瀬は天下を取りにいく が
静岡書店大賞と合わせてダブル受賞し、
本屋大賞の冊子に当店のコメントが載る
奇跡を経験できました。
7月には浜松で月一開催のマルシェ「くらぐら」に
約2年ぶりに出張出店させていただきました。
そして9月は藤枝出身の画家 #岩本和保 さんによる、
初画集発売記念、初サイン会を当店で開催できました。
どれも決して派手で大きなものではないけれど、
地味に嬉しかったこの1年間のできごと。
当店のキャパシティ上、
イベント開催だって稀だし、
新刊を扱っている以上、
屋外イベントには出店できず、
そもそも出張出店仕様にすらできてませんで、
できない&やりにくい事情しかないわけですが、
もう少しイベント開催を増やしたいというのは
正直なところ。ただ、サイン会一つとっても
作家を呼べるほどのアテンド資金もなく、
本屋として作家や各出版社との信頼関係もまだまだ。
当店への集客が保証できないこともあり、
なかなか不十分な体裁でして、、、
イベントを常に開催されている他店と比べても
仕方がないとは理解しつつ、
それでも羨望の眼差しで隣の芝を見つめながら、
日々悶々と葛藤しながらも、
「ま、遅かろうが未熟だろうが、
当店のペースで進んでいくしかない」
と、
開き直る&前を向くしかなかろうと、
自分に言い聞かせております。
長〜〜く営業し続けていれば、
いつか"自分の番"が来るときもあるだろうと信じて、
漠然としたポジティブマインドで、
乗り切っていこうと思っております。

ここでふと思うのです。

人生、楽あれば苦あり
山あり谷あり
倒れることもあるけれど
また起きればいい
自分のペースを掴むのは案外難しい
だって周囲の音はうるさいし
ある程度は周囲に合わせないと
事故だって起こるし
迎合しなければ進まないことも多いから。
日々いろんなことを感じ考えながら
自分の人生、居場所、暮らし、生き方、、、
心豊かに、楽しんで生き続けるために
いろんな折り合いやバランスを常に取りながら、
この窮屈で不安な時代に
地に足つけて、踏ん張って
堂々と進んでいくしかないのだと。


あれ?もしかして、、、
それってつまり、、、
バイクそのものじゃない?

バイクは目に見える"ハードが魅力"の存在でもあり
目に見えない"ソフトが魅力"の存在でもあり
暮らしに寄り添うヒトの道具“民藝”だったり、
"知育玩具"でもあり"パートナー"でもあり、
人が生きていく上では
特に必要のない"余白"でもある。
つまり"哲学"そのもの。
だから"バイクは美しい"のだと
改めて気づかされるわけです。

世の中にこんな工業製品ないぜ?
発祥の経緯こそ機敏性ある速い移動手段の
一つに過ぎなかったものが、
クルマより手頃に
購入できる乗り物として普及し、
100年以上の時を経て、
モータースポーツ全盛の時代も経て、
一皮も二皮もむけて、
技術も劇的に進化して、
この令和にいたっては、
もはや生活必需品ではなくなり、
旅の相棒だったり、
生活を彩る"ムダ"なモノへと展開&発展?、、、
一体誰が予想できただろうか。
クルマとは異なる、独自性ある文化と感じます。

そんなバイクに魅せられた僕が
スポーツやメカやワイルド志向といった
旧時代の男らしさ、
男クサさの方向ではなく、
老若男女関係なく、
まだバイクのことを知らない
潜在的な未来のライダーに向けて
「美しいバイク文化」「美しい人間形成」
「美しい読書」「美しい言葉」「バイクは民藝」

もう少し噛み砕きますと、
「暮らしを自分で丁寧に作り上げる心」
「社会に対して自分の足で立つ自立した心」

これらの感性を各々心に宿すことができたなら
いずれ素敵なライダーへとつながり、
"美しい人"になれるのではないかと
一つの仮説の元、本屋を営んでおります。
これらを切り口として
バイクを通した世界そのものの魅力を
探求したいと考えているので
小難しくわかりにくい事を考えている
間違いなく少数派。
そしてなにより
「あなただけに寄り添う美しい場所」
として機能する場所にしたいと
僕は「本屋」を選びました。
一般的な多数派とは一線を画すわけで、
少数派なので理解はされにくいし、
小難しいことばかり言ったりもしながら、
"僕の言葉"を発信し続けることに決めたわけです。
この世界のどこかにいる"誰か"
バトンをつなぐために。
日本の凝り固まったバイク文化に
新しい風を起こすために。
それが人、地域、社会そのものを
育てることになりうるはずだと信じて。
「バイク×本」は、可能性の塊であり、
日本人に最も足りない感性の一つだと
危惧しているからこそ、
誰からも求められていませんが、
その感性を培える場所を作りたいと
勝手に静かに立ち上がったわけです。

結局、毎年言葉を少しずつ変えながらも
同じこと言ってるような、、、苦笑
それでも飽きずに僕は伝え続けますよ!

4年目突入にあたり、
今回のブログの文章を引用しながら、
開業当時から掲げ続けている
当店のステートメントを更新しました!
これも言葉を変えながらも、
結局は開業当時から同じことを
言っているわけですが、
さらに磨きが掛かった言葉の力を
どうぞご査収下さい。
ビフォーアフターで比べながら
どうぞご覧ください。

続いて「当店の選書」についても
メッセージを更新!
こちらもビフォーと比較しながら
ご覧ください。

どうですかね?
わかったようなわからんような?
共感やなるほどとなれば幸いですが、
大丈夫です。これはあくまで
僕が当店を営む上での道標ですから。
僕自身のとってもパーソナルな視座を
まず言語化することが大事かと思って、
のぼりを立てることにしているのです。


そろそろおあとがよろしいようで。
締めたいと思います。

最後に、改めまして
ここまで開業3周年のブログに
長々とお付き合いいただきまして、
ありがとうございました。
読むのに疲れたでしょ?
僕も書きながら頭の中グニャグニャになりました笑
再度ご案内ですが、
再就職につき、2025年年始から
営業は土日のみのスタイルに変更となります。
詳細はまた後日にご案内します。
平日しかご来店できない皆様には
大変心苦しく、ご迷惑をおかけしますが、
何卒ご理解と変わらぬご愛顧のほど
よろしくお願い申し上げます。
一部週刊誌等は扱いを止めるかもしれませんが、
注文は問題なく可能ですし、
月刊雑誌やコミックも引き続き扱いますし、
お客様注文なども変わらず承りますので、
土日だけ営業になっても変わらずお気軽に
日常使いしていただけますと幸いです。
問い合わせやご注文はSNSのDMだと対応しやすいので、
そちらからもお気軽にご相談ご連絡くださいませ。
一見、より小さな本屋経営となりますが、
この選択が結果として良いものになると
僕は思っていますし、
本屋を長〜〜く経営し続けるために、
「バイク×本」が人や地域の育成に
長〜〜く寄与することを証明するために、
長〜〜い目で見て大正解だったと、
結果的にそうなると信じて決断した次第です。
遠回りが意外と本屋の成長への
近道なんてこともあるはずで、
引き続き、皆様のご協力とお力添えを頂きながら、
僕も当店と一緒に成長できたらと考えております。
4年目も何卒よろしくお願いいたします。

今回はこの辺で。
長々と読んでいただき、
ありがとうございました。
さぁ2024年も残すところあと少し!
次回のブログ更新は
書評ブログを一つ挟めるか、
年末のごあいさつブログになってしまうか、、、
そんなところです笑

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